他人と比べて劣等感を感じてしまうと、生活の質を著しく低下させることがある。また、仕事や勉強でも満足のいくパフォーマンスを発揮できなくなるなど、デメリットが非常に多い。しかし、実は劣等感を抱きやすい人には特徴があり、広い視野でものごとを捉えることができないようなタイプに多いと言われている。

このようなタイプの人は、「木を見て森を見ず」というように、例えば相手と剣を持って闘う時に、自分の剣が折れていることに気づかないのだそうだ。そのため、目先のことだけにしか考えがいかず、トータル的に物事を考えられなくなってしまう。したがって、何か一つでも人に劣る部分があると思うと、自分のすべてが駄目なのだと勘違いをしてしまうのだ。

そこで、このようなタイプが劣等感と向き合うためには、マイナス部分を補える強みを持つことだ。誰にでも長所と短所はあるはずなので、長所といえる部分を伸ばすことをしてほしい。たとえ劣っている部分があっても、人に負けないものがあれば、それは評価に値する。そのため、劣等感を克服するためのきっかけになるだろう。

また、劣等感を受け入れて、自分は「こういうことが苦手なタイプだ」と自分自身を認めることも、劣等感を克服するのに役立つ。完璧な人間はいないので、誰でも少なからず劣等感を抱いているものだ。したがって、自分の劣っていることを素直に受け入れることができれば、成長できるはずだ。劣等感という言葉には、マイナスのイメージが付きまとうが、決してそれだけではない。劣等感はステップアップの糧にもなるので、それと上手く付き合うことを避けないでほしい。