自分に対して自信を持てない人は、まず自己肯定をしていくことから始めてみてほしい。人間という生き物は不完全な存在なので、どんな人も完全ではないということを知らなければならない。たとえ自分は優秀だと思っていても、周囲が同じように思っているとは限らない。人の評価は見方によって大きく違ってくることもあるので、誰でもマイナス部分があるということを踏まえたうえで、完璧ではない自分を受け入れることを意識してみてほしい。

ちなみに、正しく自己肯定を行っていくときのポイントは、自分自身のことを正確に分析することだ。自分の良いところも悪いところも正確に分析することだ。そして、「できないこともたくさんあるが、誇れることもちゃんとある」ということを認識することが大切だ。過剰に自分に自信を持っている人の中には、自分の悪いところには目をつぶり、優れているところだけをアピールする人もいるが、こうした考え方のままでいると、他人から見た自分の姿とのギャップによって孤立してしまうことがある。

したがって、自分の悪いところも受け止めて、自分のありのままを肯定しなければ、いつまで経っても自信を持つことはできなくなるだろう。自信を持つということは、自分自身を好きになることにつながる。そうなれば、辛い出来事に直面してもネガティブにならずに、困難を乗り越えていけるはずだ。だから、「自分は劣っている」「つまらない人間だ」と悩んでいる人はぜひ自己肯定をしていってほしいと思う。