現在、自分軸を持って生きているとハッキリ言える人はどれくらいいるのだろうか。周囲の人が何に興味を持ち、何が流行っているのか、情報を集めやすくなった昨今は、周囲の意見に同調して、当たり障りなく過ごすことが当たり前になりつつある。しかし、そのような生活は本当に充実しているといえるのだろうか?
もしも「生きにくい」と感じているようなら、自分軸を持つようにすることをおすすめしたい。自分軸で生きると聞くと、自己中心的だとイメージする人がいるかもしれないが、自分軸を持つことと自己中心的であることは全く違う。自己中心的な生き方とは、周囲のことを考えずに自分のことだけを考えている人のことを指すが、自分軸を持って生きるということは、自分の考えをしっかり持ちつつも周囲の考え方も尊重した生き方のことをいう。そのため、多くの情報や周囲の意見に振り回されることなく、自分にとって必要なことの基準を持っているということになるのだ。
このような自分軸を持つためには、まず自分を認めて、自分に自信を持つことがポイントになる。人は誰でも苦手なことや失敗した苦い経験を持っているはずだ。そのため、中には自分に自信を持てずに、劣等感に苛まれている人もいるだろう。また、集団の中では少数派よりも多数派にいた方が安心だと感じる人もいると思う。しかし、どんな自分も認めて、長所は自信を持って伸ばすようにすると、周囲と違うことをやっていても生きやすくなる。自分軸とは、そのような無理のない生き方をするための指針であり、劣等感とうまく付き合っていくためにも有効な手段なのだ。