社会人になると、「自己肯定感」という言葉を耳にすることもあるだろう。この言葉は、自分のことを肯定するという意味を持っているが、時間に追われた生活をしていると、ついつい自分のことをないがしろにしてしまう。朝目覚めて食事をし、身支度をして家を出る。そして電車や車で会社に向かい、メールチェックや仕事の打ち合わせ、書類の作成などをこなす日常を送っていると、あまりにも時間の流れが速すぎて、自分を評価する時間など持てなくなってしまうのは当然かも知れない。
しかし、そんな淡々とした日常の中で、自分を肯定する機会を失ってしまうと、何かに対して自信を持つことがなくなってしまう可能性は高い。そうすると、人生に張り合いを失い、仕事もつまらなくなってしまうだろう。ジョブホッパーと呼ばれる人の中には、このような淡々とした生活に魅力を感じられず、仕事を転々としてしまう人もいる。しかし、ジョブホッパーになってしまうと、転職の回数が増える毎に、次の仕事が見つけにくくなるので注意が必要だ。
そこで、私が提案したいのは、時々自分を見つめ直す時間を設けることだ。カフェでお茶をするときでもいいし、通勤時間のひとときでも構わないので、自分のありのままを受け入れたうえで、将来どうなりたいのかを考える時間を持つのだ。そうすれば、現在の生活が自分の求めていることかどうかが見えてくるだろう。そして、足りないものがあれば、それを補うための行動を起こしてみてほしい。それによって、日々の生活はメリハリのあるものに変わるかもしれないからだ。